設立理念

FITNESSと気功

フィットネスとは

健康分野の場合:肉体的観点・健康的観念で望ましいと考えられている状態である/そういう状態になる為に行う行為・活動を指す。すなわち健康の為の運動であり、セルフケアの一つを構成する。

ACSM(アメリカスポーツ医学会)の『運動処方の指針』健康に関連するフィジカルフィットネスは体組織・心肺機能・筋力・筋持久力・柔軟性を指し、その能力を高めることも「フィットネス」という。

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設立の経緯

2014年に厚生労働省から平均寿命が80.21歳と発表。これにより「人生80年時代」と言われるようになってから2年後、ロンドン・ビジネススクール教授リンダ・グラットン氏が「ライフ・シフト 人生100年時代と働き方」を提唱。平均寿命100歳をいずれ迎えます。特に長寿大国日本は定年後の個人の健康・経済・コミュニティなど様々な不安もあり健康意識が急激に高まりました。特に定年を迎えた後、健やかさの維持のために働く。もしくは経済的理由で働く必要性が懸念されてきています。

時代と共にする変化する目的

1960年代 アスレチックジム=スポーツをすることを目的とした鍛える事を重視

1970年代 スポーツジム=年齢層が広がり競技志向も高まり専門色重視。

1980年代 フィットネスクラブ=食文化の変化で体内への健康に意識が高まり、適度に楽しむ為の運動が重視。

1990年代 ウェルネスクラブ=高齢化社会と呼ばれ、メンタルヒーリング・美容意識の高まりと、くつろぎ重視。

2006年〜 オプティマルヘルス=医療的・食事療法を含む総合ケアの重視。

このように社会情勢・世論の常識の変化に伴って施設の目的・プログラムの質も変化してきました。

またトレーニングの法則にもあるように、トレーニングのオーバーユースは筋肉の萎縮やスポーツ障害を引き起こす可能性も考えられることから、「健康」を維持するには60〜70%ほどの達成率が望ましいとされている為、フィットネスクラブ内のレッスンプログラムも完璧は目指さず、適度な全身への負荷や達成感を楽しむことを目的としています。

そして適度に楽しむフィットネスを入口に、専門的トレーニングの関心が高まりパーソナルトレーナーや特殊プログラムを求め参加者が自らプログラムやインストラクターを選ぶ時代になりました。

フィットネスと専門機関

このフィットネスと専門機関との関係は私は非常に重要視しています。なぜならば、このフィットネスという広い入口でより多く参加者が多くのスポーツや一生体験しなかったかもしれないジャンルを体験するチャンスを得られることができ、更にそれを自分で選ぶことができるようになるからです。そして「面白い!もっと深めたい!」という参加者の次の願望の受け口が「専門機関」です。

ただフィットネスクラブの需要の高まりでフィットネスプログラムを提供する講師や参加者の意識レベルも上がり、実例で言うとパーソナル講師の方がフィットネスプログラムを提供する際に指導内容のレベルが高すぎて内容が有料レッスン並みになってきている現状を感じます。また、継続年数も長くなると初心者クラスだったはずなのに全体のレベルが上がってしまうなども起こっています。

同様にカルチャーと呼ばれる専門的要素が強めのレッスン<太極拳・気功・フラダンス・ベリーダンス・格闘技系など>も通常はフィットネスクラブの会費の中で自由に受けられるレッスンなのですが、外部の専門教室のように「正しさ」「精度の高さ」を要求させられてしまうことは、試しに参加した新しい会員さまには辛いことです。

私も気功や太極拳、中国武術は外部の専門教室や中国の大学で個人レッスンを受け、各創始者から直接学んで日々研鑽しております。一度は学んだ「本物の情報」を皆さんに伝えないと!とフィットネスクラブの会員さまに強要してしまった経験もあります。月を追うごとに参加人数が減っていくのです。私自身を嫌になるのは自分の責任でありますが、気功や太極拳自体を嫌な思い出にさせてしまったことへの責任で深く落ち込み当時は猛省しました。それ以来、フィットネスの意味と専門機関の意味を考えるようになります。

専門機関を気功として例にしてみます。

外部の気功講師からしてみれば、フィットネスは手軽すぎて、本質に全く迫ったものではなく中途半端なプログラムと思われがちかもしれません。ですが運動やスポーツに興味がなかった参加者が体験することで気が変わったり、健康に興味を持ち始め、気功など歴史とともに深めたいと繋がる確率はかなり高いはずですそういう観点でみるとフィットネスの役割は愛好者を増やす場所として非常に重要だと感じます。

全てひとりで行わずフィットネス分野はフィットネスのエキスパートに任せ、専門機関の方はフィットネスの達成レベルを侵さないように、外部で個性を発揮していく。このバトンが健康産業やカルチャー人口の増加に繋がると考えます

ココロも育てるということ

本来、どのカルチャーも、道も、スポーツもココロの上達が動きの上達につながると思います。特に「気功」とは一生かけて緩やかにココロとカラダを育てていくものです。「意識」を扱うので脳に良くも悪くも反応が現れやすいのです。ですから通常は外部の各団体の中での情報と(密教)となるのです。気功がエネルギーそのものを扱うと言っても人体(経絡)を通して感覚を得て、気持ちやカラダの中や血液の質を変えていくので、エネルギーの通り道となるボディが弱く、硬く、動きが悪ければエネルギーの流れも悪いままです。意識だけでカラダを変化させられるのは非常に難しいことなのです

FITNESS養生気功とは

FITNESS養生気功は、経絡や意識などを本格的に学ぶ前に、まずは自分の思う動きが順調に滑らかに動けるようになる「器うつわ」の精度を甦らせることに着目したプログラムです。柔軟なカラダは気功以外にも色々な分野で役にたちます。本格的な気功を学ぶための準備として、また他のスポーツや日常生活が快適に動けるようになるためなど、全てのジャンルの基盤として活用してもらえたならば、こんなに嬉しいことはありません。

そして更に嬉しいことに各地でFITNESS養生気功の体験会をすると「続けたい!」とお声を頂くことが増え、この理念に共感いただける指導者を全国に増やしたく、時間をかけ基盤を整えてまいりました。

フィットネス業界では初のパッケージ化された養生気功プログラムとなります。指導をする講師も参加者もカラダを傷めず、癒しながら、整えながら、長い人生を楽しくココロ豊かに過ごして頂けるよう講師一同、尽力してまいります。

FITNESS養生気功 代表 犬塚佳代子

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